日々馬鹿日記2005 Ver.1.01b

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小田急2010年度計画を軽く「読む」

公式HPに今年度の事業計画が掲載。概要は

複々線化工事の継続
(新規着手)各停の10両化
保安装置改良

複々線化は引き続きである。個人的には今年度に地下化されるものと推測していたが、そうではない様子。今年度は再び千代田線の留置線切り替え工事が実施される様子。
そのほか、複々線の関連事業として明らかになったのが各停の10両化。複々線化でも効果は大きいが、列車あたりの車両数を増やすだけでも効果は上げられる。また、複々線化によって現在6両・8両が中心となっている各停は、千代田線直通列車を中心に10両化される。一方で新宿発着の各停は、付近の駅のホームが8両分しかないため、現行の複々線化が完成しても8両編成は残ることになる。現在でもラッシュ時の各停は相当の混雑である(東北沢→代々木上原とか)ため、複々線化の効果が薄れるという判断があったのだろう。
それ以外にも気になる要件はある。実は南新宿・参宮橋とも延伸できる余裕はある。一方で代々木八幡はホームの前後がすぐ踏切であるため、そのまま延伸する事は出来ない(ドアカットという手もあるが、最近は敬遠されている)。ところが最近になって自治体が付近の道路を付け替える計画を明らかにした。これによってホームの延伸が可能になり、長年の懸案だった最混雑区間の10両化に目処が立ったことになる。この影響もあるものと予想している。
ちなみに江ノ島線多摩線も急行停車駅のみ10両対応となっているが、多摩線には新宿直通の各停・区間準急が運行されている。おそらくこの区間の駅も10両化されるのではないだろうか。
複々線化の裏で密かに行われているのが、保安装置の改良である。D-ATS-Pと呼ばれる新型ATSは、地上子(レール間に置いたセンサー)からの情報と、レール上に流した信号からの情報を組み合わせて作用する、ATSにしては比較的複雑な構造である。多摩線ではすでに地上子の設置が進んでおり、起点である新百合ヶ丘でもそれらしき地上子を目にする事が出来た。車両側でも取り付け工事は進んでいるため、1〜2年のうちに運用を開始するのではないだろうか。

ざっとこんな所である。