原発事故以来、浜通りには相馬までしか行っていなかったが、ふと思い立って警戒区域との境界まで行ってみることに、ついでに、営業休止している常磐線の様子を見に行ってみた。
- 境界点まで
緊急時避難準備区域との境界 と思われる場所(福島県南相馬市原町区堤谷)
半径20km圏との境界点と思うのだが、立ち入りが自由になっているため分からなかった
宮城では徐々に残骸が片付けられていく中、今も津波で運ばれた残骸が残っている。
国道6号線
警戒区域との境界(福島県南相馬市小高区行津)
一般車両は通行止めとなるが、通行する車両の方がおおいせいか、検問のようになっていた。
警戒区域目前の交差点
検問所
- 桃内駅
警戒区域の直前で引き返し、JR常磐線の様子を見に行った。
磐城太田・小高・桃内は警戒区域から解除されたものの、代行バスは通っていない。
駅入口
駅は高台にある。
消えている信号
南側はしっかりツタにまみれている
震災前のダイヤの時刻表
駅票
連結器らしき部品
- 桃内駅から小高駅まで
踏切 津波ではなく地震の揺れで壊れたようである。遮断管も撤去されていた
高さ制限の表示も破損
小高駅を望む。草にまみれている。
小高駅付近の様子。だれもいない街
小高駅 駅舎自体に大きな被害はない様子
駅は施錠されていて入れなかったので、窓越しで撮影。
駅前
陸橋から駅構内を望む。草で覆われているが、津波の影響があったのかは不明
駅東側
日中の立ち入りができるとはいえ、居住に制限があるため復興にはまだまだほど遠いようである。
南相馬市の中心部(原町)をすぎると、国道沿いにある店のほとんどは休業状態になっていた。かろうじてガソリンスタンドが賑わっているような状態である。
- 磐城太田駅
駅入口にある郵便ポスト
日付を見ると、震災直後に設置されたようである。
駅前 人は住んでいるようである。
駅構内
駅票
時刻表 震災時のダイヤのままである。
半径20kmの境界点である。
- 原ノ町駅
震災後にここから亘理まで代行バスを運行していたが、相馬〜原ノ町だけの電車運転を始めている。たった4駅の運転に意味があるのかと言われそうであるが、代行バスで50分近くかかる距離が電車ではたった20分で到達できる効果は大きいようである。
原ノ町駅 駅舎
改札口
留置線に停車したままの415系と651系
汚れがそのままの651系
上野行きのままの表示
折り返し運転は701系
「相馬」の表示がないので行き先表示は空白
相馬まで1往復したが、信号機・ATSとも正常に作動していた。信号機は指令所操作ではなく駅での操作をしていたようである。
以下、12/19追記
- 鹿島駅
駅舎 修復をしたのだろうか、だいぶ綺麗である
待合室 原ノ町〜相馬のみの乗車であればSuicaが使えるので、簡易改札機が用意されている。
運賃表 磐城太田以南は消されている。
駅前の観光マップ
- 日立木駅
- 相馬駅
折り返す701系
駅構内
駅の北側 信号機はついているが、枕木で止められている
代行バス
- 駒ヶ嶺駅
駅舎 代行バスは駅前まで乗入れる
検査済みの紙が貼られている。中には時間つぶし用?の漫画やノートなど。
時刻表 震災前のダイヤである
撤去された簡易Suica改札機
駅構内
相馬側 こちらも草にまみれている
駒ヶ嶺の次は新地駅で、ここから北は津波で駅舎・車両が破壊された区間になる。
原ノ町から南へ行った感想としては、原発による影響を除けば、地震の被害はあまり大きくなかったという所である(原発に一番近かった桃内駅も跨線橋はしっかりと現存していた)。国道沿いでは津波で運ばれたと思われるゴミが落ちているが、近くの家に被害はないように見えた。