北のデジタル無線4
山形線の車両にもデジタル列車無線機器が付いているとの情報があったので視察。
719系5000番台の車両に付いていた。
0番台と同様、乗務員室に機器が付いていたが、違うのは受話器関係。元々山形線はA型の列車無線を使用しているという事もあってか、ちょっと機器が違っている。
0番台の場合、従来付いていた無線機をそのまま交換する形だったのが、5000番台は従来の無線機はそのままで、新しい受話器と簡易モニタ装置が追加されている。元々ATS-Pが導入されている路線なので列車番号を設定する装置が置かれていたが、それを撤去し新しい無線の受話器を設置。列車番号は新設した簡易モニタ装置で行うことに。
網棚にも機器が置かれている。
719系や701系は受話器のみを変えたのに対し、719系5000番台は首都圏の205系と同様の簡易モニタ装置が付いた。東北本線での導入結果を踏まえ、運転通告作業が簡略化できるよう簡易モニタ装置を付けたという事だろうか。ちなみにATOS導入路線でなくともモニタ上での運転通告の電送化は可能(すでに水戸支社管内の常磐線でも運用実績あり)。
山形線でアナログ列車無線が聞けるのも、1~2年程度になりそうである。
静かなる黒磯駅
少し前まで黒磯駅では貨物列車を牽引する機関車の入換が頻繁に行われていた。しかし、現在進められている黒磯駅の電気設備改良工事の進捗と、北海道新幹線開業に伴う機関車の運用変更により、去年春のダイヤ改正で長年続いていた機関車の入換は終了。
...という事実をつい最近知ってしまった。本当に知らなかった。
さらには今秋のダイヤ改正で黒磯駅に交流電車が入らなくなってしまう。早めに見納めに来てしまった。...今で言う葬式鉄であるが。
郡山駅で見る黒磯行き
郡山で乗り換えるたび見ていた黒磯行きはここでは見られなくなりそうである。
701系 黒磯行き
701系 黒磯行きワンマン
E721系 黒磯行き
時折大雨が降る中無事に黒磯駅へ
黒磯駅。着く頃には雨は小康状態に。
駅の南側と北側の機関車待機跡地。レールしか残っていない。
郡山行き・福島行きの表示ももうすぐ見納め。
2・3番線の北側。雑草が少し生えている。
変電設備。横には新しい設備がある。
新白河へ戻る。新たなる乗換駅となる場所。
中線(6番線)がしばらく使えない状態になっていたが、この工事をしていたため。
ホーム中央に車止めを置き、双方から中線に入り折り返しができるようになる。えちごトキめき鉄道のように誘導信号を使う方法はしないようである。貨物列車が多い路線ではあるが、すぐ隣の白河駅にも貨物列車用の待避線が使用できる事から、このように車止めを置いたのではと推測。ちなみに上り本線(5番線)・下り本線(7番線)での折り返しはポイントが設置されていないのでしない模様。
すでにダイヤ改正後に黒磯~新白河で使用する車両は発表されているが、合わせてこの区間の運転本数も現在より削減される事が発表されている。今のところ黒磯での系統分離は秋以降も変わらないものの、宇都宮~黒磯間の本数が年々少なくなっているところを見ると黒磯での乗り換えがなくなり宇都宮~新白河を直通する列車が設定されるのではと推測。また現在は那須塩原が北限となっているATOS導入区間も、黒磯での列車の入換がほとんどなくなる→自動制御可能 から黒磯まで延長されるのではとも推測(支社をまたぐことから黒磯がおそらく北限)。今秋は黒磯界隈が注目を浴びそうである。
南東北の無線
先月は連休中ちょっと出かけたが、写真はほとんど撮らなかった。
最近無線の話しかしていないので、独断による無線の話を。
事の始まりは約8年前。首都圏ではJRの在来線でデジタル無線の導入が始まった頃。どんなものだろう、無線機はいくら位するのだろうと秋葉原駅横の商店街を歩いてたら、それほど高くない携帯型の無線機が売ってあった。
店員さんが聞いてきたので鉄道無線聞きたいと言ったらこの機種を進められたので即購入。
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これが全ての始まりだった。
関東ではJR線はほとんどデジタル化する中、地方はまだ移管途中。しかしそれも数年のうちに関東と同じようになってしまう。
しかしながら、自分が住んでいたところ、自宅で聞けるところは特殊仕様である事に気づく
日中は最低上下2往復以上の本数が全線にわたって設定されている、東北の中で一番運行本数の多い路線。それもあってか無線はアナログCタイプではなくアナログAタイプ。
無線ゾーンは3分割され、①あおば通~陸前高砂、②中野栄~東塩釜、③陸前浜田~石巻 で運用。
バス代行運転中、石巻側は205系ではなくキハ110系で運転していたが、地上の無線設備は復旧させ、車両に対応した過半型無線機を持たせて対応していた。無線機取り替え工事まではしなかった。
ちなみに仙石東北ラインの列車は東北本線との連絡線上で一旦停車するが、その際に無線切替をしている。
- 山形線 山形~新庄 A6・A7ch
自分が高校通学時に使用していた路線。一番特殊な仕様かもしれない。山形新幹線の新庄延伸に伴い、山形以南と同様の無線に変更。
東北新幹線と同程度の機能を持たせつつ、既存の在来線無線と組み合わせた無線。いわゆるアナログ列車無線ではあるものの、列車~指令の呼出方法がほかのアナログ列車無線と異なっている。
列車側では無線・ATSの設定機があり、列車番号を設定しておく。指令ではその列車番号をダイヤルすることで、通話したい列車をピンポイントで呼び出すことができる。
呼び出された列車は受話器から着信音が鳴り、受話器を取ると電話のように通話できる。一方呼んでない列車には何も聞こえないので、間違って受信してしまう恐れもない。(従来の方式は機械的ではなく音声で呼び出すため、聞き間違えて取ってしまう可能性もあった)
また、指令を呼び出す際も、受話器を取すと指令を呼び出している列車の列車番号が指令に伝わり、どの列車が呼んでいるか機械的に分かる。どの列車か聞き返す必要がない。
無線ゾーンは2分割で、北山形~袖崎、大石田~新庄となっている。山形駅停車中はA無線は使わずに構内無線(アナログCでもない)でやりとりしている。
山形以南はA6chだけで運用していたようで、山形以北に延伸する際、延伸区間だけA6とA7の両方を使用するようになった。といってもどっちを使用するのか車両側で設定することはないらしい。実際に列車を呼ぶ際、A6・A7chの両方で列車を呼ぶ信号を出していて、反応があるchは通話になり、もう片方は終話(空線信号)となる。このあたりはどういう仕組みにしているのか謎である。
電車に乗るときは運転台の後ろにいる事が多いが、運転士が無線機で通話する様子は時々目にしている。しかし自分が住んでいたところの無線が相当特殊だという事は無線を聞くようになってから気づいてしまった。よくアナログ無線でここまでできるもんだなぁと妙に感心してしまった。
新案内機その後
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新車になってから2ヶ月。ナビも出たばかりの機種(AVIC-CZ900)にした訳だが、総じて問題はないのだが、細かいバグは見つかってしまった。
- FM多重表示のバグ
FM VICSを受信することで広域道路情報を見ることができるのだが、その表示内容があやしい。
交通規制(車線規制、故障車、通行止のマーク)が表示されていない事が判明。
今まで使ってきた中でこの症状は初めて。先月末にバージョンアップがあったが改善されていなかった。
- iPodの再生順序
再生順序がiPodと違ってしまう。プレイリストの曲を再生すると、通常なら任意の順番で再生されるのだが、強制的に曲名順となってしまう。サポートセンターに確認したところ、仕様という事だそうだ。
またアルバムを選んで再生した際、同じアルバム名で複数のディスク(Disc:1、Disc:2)を入れている場合、iPodで再生しようとするとDisc1の曲→Disc1が全部終わったらDisc2の曲となるのだが、
トラック番号順となり、Disc1Track1→Disc2Track1→Disc2Track1→Disc2Track2...となってしまう。 iPodと違う曲順になってしまう。これは詳細確認中だが、仕様と言われそうである
- ETC2.0ポップアップ
ETC2.0は付けることができ、ちゃんとポップアップ表示も出る(設定で表示させなくすることも可)のだが、ポップアップ表示したと思ったらすぐ消えるケースが時々ある。
あとで何を受信したのか確認はできるが、せっかくのポップアップ機能が...
北の九州鉄道巡り
昨日から出張で九州に来ている。九州は約3年半ぶり。
仕事場から帰ってきたあと、少しだけ乗ってみた。
鳥栖駅
特急ゆふ 東北・関東では見れないディーゼル特急車
鹿児島本線を北へ。門司港行きと特急かもめ。
基山駅から甘木鉄道に乗り換え。1両しかないが意外にも本数は15~30分間隔と多め。車内も比較的混んでいた。
約30分で終点の甘木駅。甘木鉄道を無事制覇。
歩いて西鉄の甘木駅へ。西鉄も3年前に乗ったがほんの数駅位しか乗らず。
ワンマン電車にのり宮の陣へ。特急が猛スピードで通過した後、やってきた急行にのり大牟田線を北に戻る。3000形を期待していたが来ず。
朝倉街道から天拝山に移動し鳥栖へ戻る。
平日の夜に2路線を制覇してしまった。どちらもローカル線のような通勤路線だった。JR・私鉄関係なく路線廃止が続いている中、まだこちらの路線はその心配はなさそうである。
東北のデジタル無線3
昨年の仙山線へのデジタル列車無線導入に続き、今年になってほかの路線にもデジタル列車無線が導入されている。
こちらで導入を確認できた区間はこの通り
(日付は運用開始日ではないので注意)
路線 | 区間 | ch | 導入を確認した日 | 備考 |
東北本線 | 福島~仙台 仙台~小牛田 |
D2ch | 2017/3/29 2017/5/7 |
貨物線も導入済み。小牛田以北でも導入された模様だが未確認 |
磐越西線 | 郡山以西 | D5ch | 2017/4/29 | 郡山駅構内でD化を確認 |
仙台空港鉄道 | 全線 | D7ch | 2016/11/23 |
阿武隈急行線も福島付近の東北本線の一部を走行するが、阿武隈急行の車両もデジタル無線を搭載している。そのため、槻木から仙台までの乗り入れもこれまで通り行っている。
一方で未だアナログでの運用となっているのは確認できただけでこちら
(この記事を執筆している地点での情報になります)
・東北本線 黒磯~福島
・常磐線 岩沼以南
・阿武隈急行線
・仙石線(A5ch)
・山形線(A6・7ch 山形~羽前千歳を走る仙山線・左沢線はデジタル化されているが、山形線・山形新幹線車両は使用する無線が違う関係で現在もアナログ)
・陸羽東線
・石巻線
・磐越東線
・水郡線
・左沢線(山形~北山形はデジタル化)
デジタル化された後も車両基地と駅との入換作業でアナログ無線(乗務員無線)を使用するので、仙台駅など規模の大きい駅では引き続き聞くことはできる。
ちなみに719系も一部車両はデジタル列車無線を設置した上で引き続き運用されている。GWの臨時列車用に使用した後に全廃ということも考えられるので撮影はお早めに。