東北のデジタル無線
※5/10に少し修正
以前に自宅近くで聞ける無線の記事を書いた。その続きである。d.hatena.ne.jp
首都圏のJR在来線にデジタル列車無線が整備されてからしばらく経つが、その動きが東北にも来ている。
来月開業の仙石東北ラインで導入されるHB-E210系にデジタル列車無線に対応した設備(無線機)が付いているが、似たような物が701系でも徐々に付けられている。
写真にはないが、乗務員室にもアンテナが増設されている。よく見ると首都圏のものと何か違うように見える。
- 親機/子機がない(親機だけの運用?)
- デジタル/アナログの切替がない(自動切り替えか、列車無線側はデジタル専用か)
- 簡易モニタがない(通告はこれまで通り無線や駅での通告券受領で対応?)
少なくとも、首都圏で使用しているものをベースにコスト削減を図っていると予想。ただ、一部には首都圏で使用していた物と全く同じ受話器(子機・デジアナ切替付き)を付けている車両もあった(E721系で確認)。
詳しい資料も確保できていないのだが、推測としては
- 仙台圏での先行導入
- 東北地方で列車無線を使用している区間(仙石線・・・5ch、山形新幹線・・・6・7ch、仙台空港線・・・8ch)は対象外? ただ設備の老朽化の状況では導入対象もあり得る
- 使用するchは1~4chのどれか
となるのだろうか。
無線設備のデジタル化は周波数帯の有効活用を目的として国でも推進している状況ではある。無線を聞く者としてはデジタル化の推進は痛い(聞けないので)が、聞いていると無線が輻輳して障害になることが多いので、導入は必須となろう。
※7/5追記
仙石東北ライン HB-E210系の列車無線は首都圏の車両で使われているものとほぼ同じ。ただ子機があるかは不明。