帰ってきた浜通りの道
国道6号、福島県内の通行止めが事実上解除になってから約1週間。現地を通ってみた。
(過去に通行規制をしていたときの様子を挙げているので、その時の記事も参考にしていただきたい)
一昨年(2012年)の時の折り返し点であった、南相馬市と浪江町の境界(2012年11月撮影)
その翌年(2013年9月)の道場所 南相馬側から浪江町内までは通行証なしで通過できた(避難指示解除準備区域に変更になったため)
ただ、浪江町内は避難指示解除準備区域であるからといって、町内に簡単に入れるようではなく、交差点から曲がった先には警察官が待っていて、特段の理由がないと入らせてもらえない雰囲気だった。実は浪江駅の様子を撮影しようとも考えていたのだが、諦めた。
さらに南下して、浪江町と双葉町の境界(2013年9月) ここから先は帰還困難区域である。
警察官が監視している以外は本当に素通り状態だった。このまま南下していく。
双葉町へ入る。帰還困難区域である看板だけでなく、野生動物との衝突を周知する看板も目に付いた。
大熊町へ入る。
福島第1原発への入り口。国道からも原発内で使用している大型クレーンが確認できた。
同じく目に付いたのがこの黄色い看板。避難路は指定されているようである。
テレビでも放映された、バリケードで封鎖された住宅地。
富岡町へ入るが、富岡町も北部が帰還困難区域である。
県道36号に入り、常磐富岡ICへ向かう。JR常磐線が帰還困難区域との境界になるので、このようにゲート化されている。ちなみにゲートの向こう側も居住制限区域である。
常磐富岡ICまでやってきた。
震災から3年半で、特別通過という形で国道6号は事実上の通行止め解除になった。個人的には長いような、短いような月日である。相馬あたりを走っていても関東ナンバーの車をよく見かけたし、交通量もなんとなく増えたような感じもする。避難指示解除準備区域ではまた営業を再開していない商業施設が多くあるが、この通行止め解除が経済的な復興のきっかけになればと感じた。